日常に使える品質用語~”成果”と”効果”の違いって何?

品質的コラム

どうも、品質まにあ(@hinshitsumania)です。

今回は“用語”のお話です。

普段、何気なく使っている言葉には、正しい意味や使い方があります。
この言葉を、“話す側” と “聞く側”、“書く側” と “読む側” など、双方が正しく理解していないと、
伝えたいことが食い違ってしまいますよね。

思いを分かってほしいのに伝わらない。教えたいのに伝わらない。
もしかしたら、正しい言葉の使い方が、出来ていないのかもしれません。

品質用語でよく使われるものを、いくつかピックアップしてみたので、日々の生活や、日常のお仕事に役立てるきっかけになれば幸いです。
気になったものだけでも、チェックしてみてくださいね。

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■用語とは何か?

まず、用語とは何でしょうか?
辞書によれば、「ある特定の分野で使われる言葉」ということです。

人は言葉を使いコミュニケーションをとりますよね。日常生活においても頻繁に使われる言葉ですが、言葉による意思疎通が難しいと感じることが、誰にでもあるのではないでしょうか。

・指示通りにやったのに違っていた。
・じっくり話してみたら、全然違う話だった。
・言葉が原因で誤解が生じたり、場合によっては争い事に発展してしまった。
・意図したことと違う伝わり方をして、相手を傷つけてしまった。

など、言葉での失敗は、成功するよりも多いように感じます。

ではなぜ、失敗するリスクの多い言葉を、人は発するのでしょうか?
それは、“言葉は人間が生きていくための手段”という側面があると考えました。
多分ほとんどの人が、何かのコミュニティに属している。挨拶をする時は言葉を使います。何かを買う時も、言葉を使いますよね。
言葉を持たない赤ちゃんは、意志表示にたくさんの行動を起こしますが、いずれは言葉を覚えていく。そう考えれば、“言葉は人間が生きていくための手段”という側面を否定できないと思います。

言葉を手段として捉えたら、大事になってくることは何かと言いますと、上手く使うことです。
そして、言葉を上手く使うために必要なことは、発する側と、受け取る側の認識を揃えること。
つまりズレを無くすことと考えます。

このズレを、私はばらつき、つまりは品質と捉えています。
品質活動においては、とても重要なことと考えております。
似ている言葉でも、はっきり区別することで、その言葉のイメージが変わるかもしれません。

日々の生活や、日常のお仕事に役立ててみてください。
是非、雑談のネタにして、正しい意味を広めていただけたら嬉しいです。

■日常で使える品質用語

成果と効果

「成果」は、行動による、目的や目標以上の結果。
「効果」は、行動した通りの結果。

つまりは行動がポイントです。

例えば日常ではどのようなことがあるでしょうか?
健康診断の結果、いくつかの項目に悪い内容のものがあったとします。あなたは何とか改善したいと考え、「運動する」と決めたとします。

目的は、健康診断の結果を改善すること。目標は、週3日、1時間走ること、など具体的な行動です。それを半年間続けた結果は、どうだったでしょうか?

運動を続けた結果、効果があり、目的達成!嬉しいですね。
もしくは効果を確認したところ、目的達成までは至らないものの、改善傾向にあることが分かりました。もうちょっとの努力です。
または、運動がそもそも間違いで、効果が無いというのは、あまりに残念ですね。

では成果とは何があるでしょうか?

運動を続けた結果、運動が楽しくなり趣味になりました。
健康診断の他の項目も、良い結果が出るようになりました。など。

成果は嬉しいものですね。

お仕事で「成果主義」という言葉に、苦しんでいる方も多いのではないでしょうか。
ルールが多い中で求められる成果。
ルールは成果を求めていない。ルールに対しては成果ではなく、効果が表れます。
ルールに縛られては、成果が出にくいかもしれませんね。

目指すことが、「成果」なのか「効果」なのか、行動を起こす前に意識してみてくださいね。

品質は不良品ゼロが当たり前。だから品質活動は効果を確認するのです。

成果は、行動による、目的や目標以上の結果。
つまり成果を出す為には、自分から行動することが大切です。
目的と目標

「目的」は、なぜそれを目指すのか、行動の理由やゴール。
「目標」は、目的を達成するために設けた通過点や、目指すべき状態。

よくある間違いが、やることが目的になっていることです。

例えば、身近にある日常的なことで考えてみましょう。
掃除が好きで、掃除をやっていることが楽しい方は、その掃除をやることが目的になるでしょう。でも多くの方が、綺麗にすることを目的にしているはずです。
勉強で考えた場合でも同じで、勉強することが目的なのか、試験に合格することなのか、なりたい職業に就くことなのか、その職業でしか果たせないことなど、目的もいろいろあるでしょう。

そしてその目的にあった目標が必要になるということです。

ここでお伝えしたいことは、目的がはっきり定まっているかどうかです。

目的達成に向けてその目標、つまり手段はいろいろあります。
上手くいかなければやり方を変えればいい。目的(ゴール)に到達すればいいわけです。
ただ、目的がブレていると、いつまで経ってもゴールの見えない迷子です。

まずは「目的」が正しいかどうか、下記をチェックしてみてください。

・なぜやりたいのか?
・何のため、誰のためにやるのか?
・本当に必要か?
・反対の意見には何があるか?
・別の視点はどうか?
・実際やってみてどうか?

ものづくりの場合は、“良いモノを作る” 。
間違ってはいけないのは、作ることが目的ではなく、喜んでもらえるモノ
を作ることが品質です。
品質は目的ではなく手段です。

目的は、なぜそれを目指すのかということが大事。
目標を間違えたら修正すればいいのです。
問題と課題

「問題」は、目標達成に向けて取り組んだ結果とのギャップ。
「課題」は、理想(新たな目標)と現実とのギャップを埋めるために実施すべきこと。

問題は誰もが、いっぱい抱えているのではないでしょうか。
辞書を参考にすれば、解答がある試験問題も含まれますが、ここでは身近なことについて考えてみましょう。
何かミスをしたなど失敗した問題。欲しいものが買えない問題。世間を騒がす品質問題。

それではそれぞれ課題は何になるのでしょうか。
課題は、理想と現実を埋めるためにやることです。

ミスや失敗を無くすためにやることは、まず原因を潰すこと。どうしても潰せないのなら、失敗しても大丈夫にする。これが課題になりますね。

例えば、お皿を何度も落として割ってしまう、と言うことがあったとしましょう。
手が滑るのであれば、滑らないものに取り換える。落としても大丈夫なように、プラスチックのお皿を使う。
問題から課題を導き出して、その対策を行えば、ギャップが埋まり、問題が無くなります。

では次に、「欲しいものが買えない」という場合、原因はなんでしょう?
お金に余裕がない。そもそも希少性が高くて、手に入れることが難しい。など。
もっと稼ぐために何をやるか、“諦める”ために何をやるか、と言うことが課題になりますね。

いかがでしょう。

お金が “ない” 、時間が “ない” 、やる気が “ない” 。ないないばかりでは、何も変わりません。
問題を一度受け入れるところから、試してみてくださいね。

品質問題はなぜ起こるのでしょう。原因はなんでしょうか。
大雑把に言いますと、“ルールを守らない”、“情報の不正”があります。
どちらにしても、問題から目をそらし、理想だけを求めている結果です。

理想と現実を正しく把握する。問題を解決するために、課題を設定してくださいね。
原因と要因

「原因」は、今回の事象の元になった一つのこと。
「要因」は、今後も発生する可能性が事象に対して、影響を与える複数のこと。

真の原因を追究する「なぜなぜ分析」。製造業に関わる方以外にも、この言葉を聞いたことがある方は、多いのではないでしょうか。
例えば、不具合の発生原因や流出原因の事象に対して、なぜ?と繰り返し深掘りし、真の原因を見つけ出すという分析方法です。
また要因分析に対しては、「特性要因図」という手法があります。要因を魚の骨の形にして抽出していくやり方です。
このような感じです。

こちらの方法については、また別の機会に説明します。

原因と要因の関係ですが、例えば、遅刻の原因は寝坊、その要因は、疲れや睡眠不足などいくつか考えられますね。
寝坊を改善したいのであれば、思いつく限りの要因を洗い出して、全体を把握する。
そうすれば、“モグラ叩き”の対策にならないわけです。

要因の中に、原因はあります。全体を把握して、対策方法を決めましょう。
判断と決断

「判断」は、過去に対して、客観的に誰でも同じ結論が出せるもの。
「決断」は、未来に対して、結論を主観的に決めるもの。

品質の専門家が一番大切にすることは、判断基準を明確にすること。
品質の責任者は、この「判断」に苦しんでいるはずです。この判断ミスにより、品質問題が生まれるわけですから。怖いから判断しない。分からないから判断しない。と言う話をよく耳にします。

判断基準を作るために、たくさんの実験をします。
たくさんのデータから最適な答えを決めます。過去の情報から判断するわけです。

品質の担当者または責任者は、再現性ある判断が必要。
誰もが納得できる結論を出さないといけません。客観性が大事になります。

私は判断することが使命です。

品質問題を無くすため、いろいろな策を打つわけですが、組織の連携が必要です。
その組織の方針を決めるのは、気持ちや考え方。

『品質問題』を無くすため、未然防止するため、これから起こる未来を変えるために、決断をするのです

 データから判断してNGなものを、不正に扱うから問題になるのです。

判断は、過去に対して行うもの。だから言い訳しやすい。
決断して、望む結果を目指してください。

 

■品質について考える【まとめ】

私たちは日常、共通の言葉を使って意思疎通を行います。しかし専門用語や、新しい用語もあり、同じ言葉でも、違った解釈や、曖昧に理解される場合があります。

『品質』とは何か?

実に様々な観点があり、この答えを簡単には説明できません。
だからこそ、言葉を定義してから伝えてみる。
双方の認識のズレを、無くすことが大切になってきます。

私はこのばらつきを減らすことが、品質の向上だと考えております。

品質は目的ではなく、手段。
目指すのではなく、活用する。

品質を考え方として捉え、その考え方を取り入れたり、上手く使うことが出来たら、
きっとたくさんの方の幸せが増えるだろうなって考えています。
品質で家庭料理を上達させる。是非こちらも読んでみてください。

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