登山で感じる品質~妙義山のおすすめ

品質を知る

どうも、品質まにあ(@hinshitsumania)です。

休みを利用して、群馬県にある妙義山に登ってきました。

妙義山は、赤城山、榛名山と合わせて、上毛三山の一つです。上毛とは上毛野の略で、群馬県の旧国名である、「上野国」を指しています。また九州の耶馬溪、四国の寒霞渓とともに日本三大奇勝に数えられていて、鋸歯状の稜線と山腹に林立する岩峰群が神秘的です。新緑が見ごろでした。

今回は、山登りをしながら気付いた品質に関連すること、その品質的な考え方を活かした、成長できる、成果が出せることについて書いていきます。

スポンサーリンク

■妙義山とは

妙義山(標高1104m)は、大きく白雲山、金剛山、金鶏山の3つのピークからなり、登山道は開かれている(金鶏山は登山禁止)が、登頂は上級者向けとなる為、今回は「中間道コース」をおススメしながら、『品質』のご紹介をいたします。中間道は「関東ふれあいの道」となっています。

登山マップ ⇒ 富岡市観光のホームページ
http://www.tomioka-silk.jp/spot/news/detail/tsukodome.html

●ルート

妙義山駐車場⇒(5分)⇒妙義神社⇒(15分)⇒第一見晴⇒(25分)⇒第二見晴⇒(120分)⇒大砲岩⇒(5分)⇒第四石門⇒(20分)⇒石門入口⇒(50分)⇒金鶏橋⇒(30分)⇒妙義山駐車場⇒(道の駅みょうぎ)

コースタイム:4時間30分  コース距離:約7.4km  累積標高差:786m

●アクセス

車 ⇒ 松井田妙義ICから道の駅みょうぎまで5分

電車 ⇒ JR松井田駅から道の駅みょうぎまでタクシーで10分

駐車場 ⇒ 道の駅みょうぎ200台収容 道路を挟んだ向かい側に登山者用30台収容

■山に登る目的 

私は何事にも目的を大切にしています。
品質には【方針管理】という言葉があります。

【方針管理】⇒経営方針( 目的・目標)を達成するために行う業務の管理のしくみ・取り組み。「PDCA」と言う方が分かりやすい方もいるかもしれませんね。

要は目的意識をもって取り組むと、目標や行動の基準が明確になって、やったことに対して反省したり、フィードバックが得られるわけです。次に活かせばより良くなる、というのが基本的な品質の考え方です。

山に登る人それぞれ、たくさんの目的があると思います。

綺麗な景色を見たい。汗を流して良い運動がしたい。自然に触れたい。山の頂上でおにぎりが食べたい。など。

目的をいちいち考えていたら面白くない、と思う人もいるでしょう。
その時々の場合によって、目的は変わるでしょう。
そんな中で、私が山に登る魅力とも言える目的は、「無心になること」「笑顔で挨拶すること」の2つです。

まずは無心になること。
無心になることは、日常の中では意外に難しいことのように思います。山の登り始めは楽しいんです。スタミナも残っているし、景色や自然を楽しむ余裕がある。けど次第に、登る一歩一歩が苦しくなる。頂上の眺めが良いことは分かっている、けど辛くて諦めたくなる。そしていつの間にか、余裕もなく、何も考えることも出来ず、登り続ける。この時間が頭をリフレッシュしてくれるのです。

もう一つの笑顔で挨拶についてです。日常の中で挨拶する機会は多い。けれど山の中でする挨拶は、また格別に気持ちが良いことを知ったのです。全くの見ず知らずの人に声を掛けます。笑顔を加えます。心の中では、お互い頑張ろうと思っています。それを何十人、何百人と繰り返すわけですから、下山した時には気分が上向き、気持ち良くなっているわけです。

 

山登りの目的に正解はありませんし、個人の自由で良いと思います。ただし、目的が “ある” か “ない” かで、結果が変わります

信じられない方は、とりあえず上の2つを試してみてください。山登りによって、他の行動も変わるはずです。そしてまた山登りに行きたくなっていると思いますよ。

■登山の準備

登山には危険なことがあります。

もしもの時のために、登山の際は、登山届けの提出を忘れないようにしましょう。
登山者の情報、登山計画の申請が必要になります。今回は群馬県警察に提出したので、下記ご参考にしてください。

登山届 ⇒ 群馬県警察のホームページhttps://www.police.pref.gunma.jp/keimubu/02keimu/sinsei-todoke2.html

不安な方も是非、有識者に同行してもらったり、自分で知識をつけて、ルールやマナーをしっかり守りながら、楽しんでくださいね。

ということでルールについて触れてみましょう。品質のルールです。

 

品質のルールにはいくつかのタイプがあります。お客様から要求される品質マニュアル。業界で決まっている規則や法令もありますね。ISO9001認証という表示は、町の中で見かけることがあるかもしれませんね。これは“ISO9001のルールに従った仕組みでやっています”という意味になります。品質マネジメントシステムなどと呼ばれ、広く一般的に採用されています。簡単に言えば経営者の為の品質ルールです。最近では病院の仕組みに、取り入れているところもありますね。

ISO9001については別述するとして、今回は登山ルートをおススメしながら、品質ルールをいくつかご紹介いたします。

■コースの見どころと気づいたこと

関東ふれあいの道(中間道)コース

道の駅みょうぎの第二駐車場に車を停めて、道の駅でおトイレを借り、いざ出発です。

妙義神社の参道を通り、いきなり本殿までの石段です(汗)

神社でお参りを済ませ、左手に進むと、いよいよ中間道の入り口です。中間道に入ると新緑の美しい林に囲まれ、まだ上手に鳴けないホトトギスの声を聞きながらの、楽しい登山道です。

ほどなく第一見晴。

 

妙義山南麓を見渡せます。

針葉樹と、落葉樹の新緑のコントラストをとても綺麗に見ることが出来ました。

尾根を回り込みながら進むと、見えてきたのが、落差15mほどの大黒の滝です。妙義山は比較的、水場が少ないので、水を触りたかったのですが、滝壺が枯葉に埋まっている状態で、足を踏み入れたら、落葉と一緒に落ちるんじゃないかと思い、あまり近付くことは出来ませんでした。

滝を右手に見て、そのまま進んでいくと鎖場があり、第二見晴。

眼前には白雲山の岩峰群です。

ここからが勝負の時間帯です。ただ黙々と歩く。マイペース、マイペース。無心になります。

少しずつ他の登山者とすれ違う機会が増え、笑顔で挨拶も忘れずに心がけます。

だんだん頭がクリアになっていきます。ごちゃごちゃした頭の中の、余計な考えが整理されていきます。

そうしてやっと自分自身と向き合うことになるのです。

 

妙義山のようにはっきり上級者コース、初級者コースに分かれている山に登る経験が少なかったので、気づいたことがあります。それは自分の登山スキルです。

体力や運動能力とは違う、登山スキルが無いということです。上級者コースに行くためには、スキルアップをしないといけないわけです。ただ登山を繰り返しているだけでは、スキルアップしないので、上級者コースは無理なのです。

上級者コースに行きたいかどうかは別にして、行くためにやることは何か?これをはっきりさせないといけませんね。

品質ルールのなかには、「力量」について書かれています。力量=スキルと捉えていただいて問題ありません。力量が品質に影響するので、ルールが必要となっています。

登山スキルに置き換えて考えてみましょう。

まず上級者コースに行くためには何が必要でしょうか?そして今のスキルはどのくらいでしょうか?そのギャップは何か?どう埋めるのか?

これを一覧にしたものを、「力量マップ」や「スキルマップ」と呼びます。
上級者コースに行く!という目標に対して、やるべきことがはっきりするわけです。

さて、登山のルートに戻ります。
途中、本読みの僧(高さ50cmほど)、大砲岩を見ることが出来ます。どちらもその名の通りの形をした岩になります。

これらを通り過ぎると、今回一番の見どころである、第四石門に着きます。

石門の向こうに見えているのが大砲岩です。

 

ここまで来ると、たくさんの登山者や、登山者一行とすれ違います。

登山者一行も4~5人くらい集まると、メンバーの役割というのが見えてくるでしょうか。

20人にもなると必ず、まとめ役がいるように感じます。

学生時代の遠足にもありました。班長や副班長、学習係などの“係”もあったように記憶しています。

品質ルールでは、リーダーシップや役割分担にも決まりがあります。

リーダーは、ミッションやビジョンを明確にしないといけません。つまり目標をはっきりして、それをメンバーに理解させないといけないわけです。

それに役割分担が決まれば、責任が発生するし、権限が与えられます。

要は、一人一人ばらばらではなく、やることに対して、誰が何をやるのか、が大切ということです。

 

石門をくぐって、下り道になります。

石門・石柱の連続で、景観を楽しみながら、石門入口まで下りると、車道を左に進んでいきます。

一本杉と呼ばれる地点からから、また山道へ入り、金鶏橋まで下りたら、再び車道を北東に進むと、妙義山の駐車場、今回のゴールになります。

着替えた後には、道の駅で売店をのぞきました。
ソフトクリームを食べて、ご褒美の嬉しい時間です♪

■品質を考える【まとめ】

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

『品質』を考えながらの山歩きは、初めてのことでしたが、いかがでしたでしょうか。
方針管理なんて言うと、難しいこと言っている、と思われるでしょうか。
当たり前にできている方もいるかもしれません。

でももし、何か一つでも新たな気付きがありましたら、日常に取り入れて欲しいのです。
目的を持つ。その為の手段を持つ。そして全体を把握する。

これが出来たら、必ず成長できます。

最後にもう一つだけ品質ルール。

ルールの一つに、マネジメントレビューというものがあります。簡単に言えば、振り返って次に活かしなさい。ということです。PDCAのCからAの部分です。

ということで反省。

今シーズン初めての山歩きでしたが、正直、身体が重かった。昨年に比べて太った。自己管理の甘さを痛感しました。自己管理はすなわち、日々の生活スタイルです。

今シーズンの方針(目的と目標)を決めたら、それを実現するために日々やること、日常に落とし込むことが大切です。

「痩せるぞ!」ではなく、「体重を3kg減らす」。その為には、毎週3回ジョギングの日とか、お風呂上がりに毎日ストレッチとか、是非、具体的な行動にしてみてくださいね。

品質のルールは誤解されやすいですが、動きを縛るための決まりではなく、「継続的な改善」が一つの大きなテーマです。

日常生活の品質の、ヒントにしてみてくださいね。

コメント