福沢諭吉と言えば一万円札の人。つまりお金の話。
ではなく、今回もしっかり品質のお話です。

どうも品質まにあ(@hinshitsumania)です。
“安く買えた~”、 “お得だった~”、“良いもの見つけた~” は、みなさん嬉しいことですよね。
“安くて良いもの”は、誰もが望んでいることです。
高くて良いものは当たり前です。
いかに安く手に入れことが出来るのか、それが大事になってきます。
つまりお金と品質は、とても仲が悪いと言えますよね。
では、
■なぜ品質を求めるのか?
■品質が自分たちの生活にどのように影響するのか?
■品質で何が良くなるのか?
そんな疑問を、お金に縁のある、福沢諭吉先生の教え『学問のすすめ』に触れながら、学んでいきたいと思います。
■福沢諭吉ってどんな人
・『天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず』と言った人
・『学問のすすめ』を書いた人
このような印象を持っている方が多いのではないでしょうか。

質問を変えてみましょう!
1万円札の人をご存知ですか? 「うん知ってる。福沢諭吉だよね」
その人はどんな人ですか? 「ん?どんな人?」
何をした人ですか? 「?? 本、書いた人?」
このように質問すると答えられなかったり、意外に知らない人が多いようです。

ゆきちを知ってほしい
福沢諭吉は1835年生まれ、江戸末期から明治維新の頃にもっとも活躍されています。
坂本龍馬と同年代ですね。
代表的な肩書や活動としては、蘭学者、啓蒙思想家、教育者ということで、
慶應義塾大学の創設者でもあります。
渡米、渡欧も多く、銀行や保険の制度にも影響を与えたということで、お金にも関わっていると言えます。
その他にも功績はもちろん数多くあります。私自身知らない事ばかりでした。
その中からみなさまにとって身近で、有益なことを、“品質”を交えながら、お伝えしていきます。
■名言『天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず』
これは有名な言葉です。
福沢諭吉から品質を連想する変わり者は、品質まにあの私くらいのものではないでしょうか。
『天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず』
人は上も下ない。みな平等だと言うのです。
その視点を少し変えた時に、私が主張する「ばらつき」とつながり、
品質と結びついてしまったのです。
ではこの言葉の本質は何か。
何も差別をなくそうと言っているわけではないのです。
『天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず』

人は生まれつき、身分による差はない。平等である。
と言います。
でもそれでは、納得できない人が、多いのではないでしょうか。
つまりどういうことかと言いますと、
生まれや身分の差ではなく、学ぶか学ばないかの違いによるということです。

これらについて書かれているのが『学問のすすめ』です。
■学問のすすめは全部で17編
初編~学問には「目的」があります
『天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず』

賢人と愚人の違いは、「学ぶか学ばないか」。 そして生活に役立つ『実学』を学ぶこと。
実学とは、工学、医学、経済学、法学、教育学などがあり、当時は蘭学もさしていたようです。
生活に必要なことを学びなさいということです。
この『学問のすすめ』は、学問が必要な理由、学問とは何かということが書かれています。

つまり品質を学問と捉えたら、品質が必要な理由、品質とは何か、品質を学ぶと生活がどう変わるのか、これらに答えるヒントが見つかるはずです。
2編~人と組織は同等です

人間と政府の関係のこと
国民は税金を払い、法律を守り、義務や責任を果たしなさい。政府は税金を正しく使い、法を定め悪人を罰し、善人を守りなさい。これを以って平等だということです。
「人を苦しめる政治」の原因は、無知な人を抑えるため、分かってない人を押さえつけるため、だというのです。だからそうならないために、才能や人間性を磨き、政府と同等を目指しなさいということです。
ここでいう政府というのを、もっと身近に捉えてみてください。

会社や学校や家庭、所属している組織ということです。
人はそれぞれのルールを守ることに責任があります。例えば会社なら、そのルールを押し付けるのではなく、お互いが協力して守れるようにしていくこと、差がある部分に対しては埋めていく努力が必要ですね。
品質が絡む現場でも同じことが言えます。差がないことを目指すべきなのです。

つまり『ばらつき』がないことです。
3編~一身独立/一国独立

個人が独立しなさい。そうしたら国も独立できる。
国は道理ある国と外交し、道理ない国とは交渉しないということです。
独立する気概がないと3つの害があると言います。
- 独立の気概がないと、国を思う気持ちが浅く、いいかげんである。
- 個人が独立していないと、外国人に権利を主張できない。
- 独立の気概がないと、他人の権力を頼りに、悪事を行う。

さてこれはどういうことが言えるでしょうか。
個人が責任感を持って何事にも取り組み、自立することだと考えました。
諸外国をはじめ、日本でもたびたび、ニュースに取り上げられる品質問題。ニュースを見ていると当事者はどこか他人事のように見えます。もしかしたら、いじめの問題も本質は同じなのかもしれません。
愛社精神、愛校心持って、誰かの権力に頼らず、自分の考えを持つことの大切さを、伝えているように感じました。
品質で大事なことは、判断基準を持つことです。
この基準が曖昧だから、品質問題に発展してしまいますし、繰り返すわけです。

自分以外の誰かに責任を押し付けるのではなく、『自分事』です。
4編~個人の役割
個人としては立派な学者でも、政府に入って政治を行うと、力を発揮できなくなることが多い。

だから政府に頼らず、自らが手本を示すべき
社風や校風、家風など、個人で逆らうことが難しいからと言って、その場の雰囲気に流されてしまっては、ダメだと言うことです。
「ブラック企業だから仕方ない」ではなく、一人一人が手本になる、正しいことがどのようなことか、目標にされる行動することが、何よりも大切です。
それが無いと会社の発展は無いということです。
品質は個人個人にルールが、明確に決められます。誰が何をやるのか、権限はどこまでか、など。
ここで言う政府も、先ほどと同様に、会社だけではなく家庭も含まれます。
家族の中の個人にも、さまざまな役割がありますよね。
親子だったり、夫婦だったり、兄弟姉妹だったりです。

立場毎の役割を、考えてみてくださいね。
■まとめ
今回はここまでです。

参考:青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)
『学問のすすめ』は、この青空文庫で、約90,000文字です。
小説等に比べたら、”短い”と思う方が多いでしょうか。
ただ内容に無駄がなく、とても有意義です。
品質を学問と捉えて、品質を手段と解釈したら、この「学問のすすめ」は、みなさまの身近なことに応用できると信じておりますので、引き続き解読していきます。

品質を身近な事例で考えてみましょう。
品質力を試せる試験はこちら。
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