品質思考を鍛える~『仕事算』を使って気持ちスッキリ効率改善

品質的コラム
上司 A
上司 A

早くやれ~!!!
これもやれ~!!!

忙しい自分にばかり仕事が増えている気がしませんか?

あなたの上司は仕事のボリューム(量)やスキル(力量)を把握して、
仕事を割振りしているのでしょうか??

今回は小学生の時に勉強した“算数”を使って、上の問題を考えてみましょう。

人によっては『仕事算』と言えば、そのことかっ!と思うかもしれませんね。

こんな場面を考えてみてください。

博士
博士

「うさぎくんにお願いしたい仕事があるんだけど・・・
どのくらいで終わるかな?」

うさぎくん
うさぎくん

「○○と△△、××があるから4時間です」

 

博士
博士

「ねずみちゃんだったらどのくらいで終わるかな?」

ねずみちゃん
ねずみちゃん

「そうだなぁ6時間!」

この場合は、仕事が出来るのはうさぎくんですよね。
上司の立場で考えたら、うさぎくんに任せたいですよね。

ひんまに
ひんまに

これでいいの?

これが仕事の出来る人ばかりにやることが増える原因です。
原因の一つと言うべきですね。

そして、これからお話しする仕事算が分かっていない人や、
出来ない管理職が多いのではないかなと想像しています。

博士
博士

さて先ほどの場面のこの仕事、うさぎくんとねずみちゃんで一緒にやったら、どのくらいで終わるか分かりますか?

うさぎくんは4時間、ねずみちゃんは6時間で終わる仕事です。
考えてみましょう。

・・・1分経過・・・

・・・3分経過・・・

博士
博士

分かりましたか?

ねずみちゃん
ねずみちゃん

5時間!

この問題、5時間と答える人が多いのが現実なのです。
気持ちはわかりますよ。4と6の平均、二人のちょうど中間を選びたくなるのですよね。
数字があるとついこんな計算をしがちですが、でも間違いです。

5時間だと、うさぎくんが一人でやるよりも時間かかっています。

博士
博士

それでは解説

この仕事の全体を「1」とします。
うさぎくんは1時間当たり 1 / 4 の仕事をこなします。
ねずみちゃんは1時間当たり 1 / 6 の仕事をこなします。
二人でやった場合、1時間当たり 1 / 4 + 1 / 6 = 5 / 12
つまり1の仕事が終わる時間は 12 / 5 = 2.4(時間)
2時間24分が答えになります。

全体を「1」にするが納得できない人は、例えば全体仕事を「12」
うさぎくんは1時間当たり 3 の仕事をこなします。
ねずみちゃんは1時間当たり 2 の仕事をこなします。
二人で1時間に出来る仕事は 5 になります。
つまり 12 / 5 = 2.4(時間)
2時間24分が答えになります。

博士
博士

答えは同じになります。

もちろん仕事の内容にもよります。
仕事をきれいに分担することは難しいことも分かります。
仕事算を使っても仕事の量や内容は変わりません。

ひんまに
ひんまに

でもどうだろう??

■ねずみちゃんが6時間の仕事を手伝ってもらったら、
「2時間ちょっとで終わるよ」って言われたらやる気出ない?

■うさぎくんの言う○○△△××を得意不得意で役割分担したら、
上手にコンビプレーも出来ちゃうよ!

■二人の能力の違いを見えるようにしたら、
スキルアップを図ることも出来ちゃう。
やるべきことが見えれば、憧れのあの人に近づくことも出来ちゃうかもね。

博士
博士

まず、出来る人に仕事を丸投げすることからやめてみませんか??
仕事の丸投げは、確実に組織を悪循環にさせます。

品質はばらつきと考えています。
うさぎくんとねずみちゃんが同じ仕事をやって、出てきた成果が違うのが一番困るのです。
誰がやっても同じモノ、同じコトでないといけません。
良い品質というのは、こんなところにもあるのです。
品質はこんなばらつきをなくすためにある。

仕事算については、中学受験の勉強した経験があると馴染みがあるようです。
「算数の勉強してどうするの?」
「数学って社会に出たら使えるの?」
パパさんママさん学校の先生方、ちゃんと教えてあげてくださいね。

今回使った計算は足し算+と割り算÷だけです。

仕事算は、仕事でも家事でも使える考え方です。
品質的な思考を使って、みなさんの日常のヒントを探していきますね。
これらのヒントが、生活の改善になったり、目標の手助けになればよいと願っています。

 

うさぎくんは数学得意な分析屋さん。
ねずみちゃんはテニス得意な気分屋さん。
今後も二人に活躍してもらいますね。

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