
どうも品質まにあです
今回は品質に密接に関係する統計のお話。
しかもこの統計から、身近にいるだろう、いやぁな上司や先輩について書いてみたいと思います。
これは実際にあった恐ろしいお話。
■登場人物
登場人物はこんな二人です。

上司A:なんでっそんなことも出来ないんだ!!

上司B:いいよっ全部任せる!
選べるとしたら、あなたはどちらの上司が良いですか?
でもこれだけだと、この人たちの何が問題か、さまざまなご意見が出てきますよね。
この上司たちを簡単に一言にすると、
上司A:なんでもやるタイプ
上司B:なんにもやらないタイプ
そして共通する問題は“判断基準”が曖昧。「やれ」としか言わないのだから、部下や関係者が困ってしまいますよね。
上の二人は両極端な例なのですが、トレードオフの関係になるので、誰しもどちらかに寄る。
バランス良い人が、仕事が出来る、理想の上司だと考えてみてくださいね。
どうでしょう、身近なところにいませんか?
そしてこの人たちは、どんなトラブルを巻き起こすでしょうか?
パワハラの原因が見つかるかもしれませんね。
せっかくなので“品質”を意識して、不良品にまつわる事例で進めていきましょう。
■上司Aの失敗
上司Aはいつも怒っています。
全てを把握していないと気が済まないAは、何でも報告させます。
気に入らないことがあればすぐ怒鳴る。
物事全てが自分の思い通りに行くと考えているので、不良品なんてありえません。
不良品を出さない為にAがやることは、すべて確認。
すべてが合格基準を満たしていることを確認します。
つまり全数検査。

俺の言う通りに働け!!!
勘が良い方はお気づきになるかもしれませんが、Aの失敗とは・・・。
「不良品では “ ない ” ものまで、検査を行う」んです。
これではいくら時間があっても足りません。残業だって減らせません。
それってつまりは、お金がかかるということです。
品質はコストとのバランスなので、お金をかける製品は良い品質とは言えないですよね。
一方の上司Bはどうでしょうか。
■上司Bの失敗
上司Bは何事にも無関心。自分に責任があるなんて、思ってもいません。
部下が相談に行っても、返事はいつも決まって「任せる」、「適当にやっておいて」。
責任までも丸投げなので、不良品があるなんて、全く考えないわけです。
不良品を出さない為にBがやることは、何もない。もしくは、やっている格好だけです。
Bの失敗は、みんなが口を揃えて言います。「思った通り・・・いつかやると思ってたよ」。
「不良品が “ ある ” のに、検査しない」んです。
不良品が市場に流出しています。これはやがてクレームになり、その対応に追われます。本来やるべき仕事も出来ず、時間ばかりを浪費します。当然残業もしんどくなってきますね。

任せたはずだっ!!!
ここでも結局、コストがかかる。
■統計学のお話
統計学の難しい話をすると、AとBはそれぞれ、第一種の過誤と第二種の過誤なんて言います。
確率論など使って、仮説を立てるわけです。
学校で習ったことを覚えていますか?
矛盾を見つける証明問題。
嫌でしたよねぇ。
だから覚えてほしいこと。
上司A ⇒ A-watemono あわてもののミス
上司B ⇒ B-onyarimono ぼんやりもののミス
Aはいつも慌ててる。バタバタして、必要のないこともまで強要してきます。
Bはいつもぼんやりしてます。これじゃ問題はあとからやってきますよね。

A も B も形は違えど、パワハラだと思いませんか?
■品質の話
それでは品質。
A、Bそれぞれ無駄なコストがかかるとお話ししました。
品質ではしっかり管理しなくてはならないコストです。
Aは、評価コストと言って、検査や試験に費やすお金です。品質を維持する為とは言って、どんなに検査を増やしても、どんなに立派な検査を行っても、品質は上がりませんよね?だったら検査なんてやめて、その分、安くしてくれた方が買う人は嬉しいはずです。
Bは、失敗コストです。失敗コストは少し幅広いですが、修理したり、選別したり、内部的なことと、クレームの対応など外部的なことがあります。
本来大切なことは、問題を未然に防ぐこと。予防に使うコストです。
■まとめ
これらの上司は大体自覚していないです。しかも自分がすごいと思ってるから褒められたい。こんな人たちを相手したくないですよね。
考えない、調べない、分かってない人とは、話をしても無駄になります♪
どうかこの記事を読んでいる皆様は、上記の例を反面教師にしていただきたい。
パワハラがなぜ発生するのか?そのパワハラはAとBどちらのタイプか?
どんな無駄があって、どう対応するべきか見えてきませんか?
統計学を使えば、A と B それぞれのミスの確率を求められます。
品質はこの確率を使って、不良品を管理します。
最後に、話題のこの本 『頭に来てもアホとは戦うな』、
気になるこんな記事も見つけたのでご紹介:ここなつ作
コメント